日本版スチュワードシップ・コードの受入れおよびスチュワードシップ責任を果たすための方針について/Disclosure by FIL Investments (Japan) Limited (“FIJ”) Japan Stewardship Code

フィデリティ投信は、「責任ある機関投資家」の諸原則《日本版スチュワードシップ・コード》を受入れることを表明します。

フィデリティ・ワールドワイド・インベストメントは、FILリミテッドおよびフィデリティ投信を含むその子会社(以下、総称して「フィデリティ」)で構成され、英国、欧州、中近東及びアジア太平洋地域で資産運用サービスを提供するグローバルな資産運用会社です。ここに、フィデリティ投信株式会社(以下、「フィデリティ投信」)の日本版スチュワードシップ・コードへの遵守状況を開示します。

「責任ある機関投資家」の諸原則≪日本版スチュワードシップ・コード≫

  • 1.機関投資家は、スチュワードシップ責任を果たすための明確な方針を策定し、これを公表すべきである。
  • 2.機関投資家は、スチュワードシップ責任を果たす上で管理すべき利益相反について、明確な方針を策定し、これを公表すべきである。
  • 3.機関投資家は、投資先企業の持続的成長に向けてスチュワードシップ責任を適切に果たすため、当該企業の状況を的確に把握すべきである。
  • 4.機関投資家は、投資先企業との建設的な「目的を持った対話」を通じて、投資先企業と認識の共有を図るとともに、問題の改善に努めるべきである。
  • 5.機関投資家は、議決権の行使と行使結果の公表について明確な方針を持つとともに、議決権行使の方針については、単に形式的な判断基準にとどまるのではなく、投資先企業の持続的成長に資するものとなるよう工夫すべきである。
  • 6.機関投資家は、議決権の行使も含め、スチュワードシップ責任をどのように果たしているのかについて、原則として、顧客・受益者に対して定期的に報告を行うべきである。
  • 7.機関投資家は、投資先企業の持続的成長に資するよう、投資先企業やその事業環境等に関する深い理解に基づき、当該企業との対話やスチュワードシップ活動に伴う判断を適切に行うための実力を備えるべきである。

スチュワードシップ責任を果たすための方針

フィデリティは、ポートフォリオ運用に係る投資判断、株主総会における議決権行使、投資先企業あるいは投資候補先企業の経営陣との継続的対話を通じた、アクティブな投資方針を推進しています。そのため、様々な企業へ定期的に訪問し、特定の業績結果や直近の企業動向について話し合うことや、企業見学やその他の調査活動を通じて理解を深めるように努めています。経営陣との対話の内容には、企業価値および株主への投資リターンの向上を目的とした広範囲にわたるテーマ(事業戦略、競合環境の展望、資本政策、およびコーポレート・ガバナンスに関する問題)が含まれます。経営陣との対話を継続的に行うことはフィデリティの投資プロセスにおいて非常に重要であり、このような対話を出来る限り充実させるため、各社経営陣には、市場関係者に対する事業動向についての最新情報の迅速な開示を促しています。(原則1.3.7.)

フィデリティでは、東京、ロンドン、香港、シンガポール、シドニーを中心とする世界各拠点にファンド・マネージャーを配置して運用のネットワークを構築しています。ファンド・マネージャーは特定の業種や市場を担当する専任のアナリスト・チームのサポートを得て活動しています。アナリストは投資先企業とのコンタクトの中心となる存在で、独自のファンダメンタル分析に基づき、投資先企業の推奨度を表すレーティングを付与する責任を担っています。フィデリティでは毎年膨大な数の企業とのミーティングを実施していますが、一つの企業と複数回にわたり継続的に入念な対話を行うことで、株主価値の向上がなされているかを確認しています。またトップダウンによる投資判断は採用しておらず、個々のファンド・マネージャーが自身の投資判断および議決権行使に責任を持っています。また、ファンド・マネージャーの報酬は、主として、担当するファンドの長期パフォーマンスに基づいて決定されます。(原則3.4.7.)

フィデリティは顧客にご満足いただける運用実績を提供することを最大の目的としており、そのために全ての投資先企業の期待される財務的価値の増大を長期的に理解するように努めています。アナリストは通常3~5年先までの企業収益を予想し、それにより導かれる株式価値を想定します。企業とのミーティングにはファンド・マネージャーとアナリストの双方が参加し、短期的な業績については長期的観点の投資テーマに影響を及ぼさない場合には参考としますが、基本的には長期的な業績に焦点を当てた対話を行います。フィデリティの目的は、単に優れた企業戦略を有する企業に投資することではなく、顧客に良好な投資リターンを提供できると期待できる企業に投資することを狙いとしています。従って、投資先企業の株価が上昇し、さらなる上昇余地が乏しくなったと判断する場合には売却することもあります。こうした場合にも、評価する投資テーマは通常、長期的視点に基づくものとなっています。

フィデリティ投信のスチュワードシップに関する基本方針は、「コーポレート・ガバナンスと議決権行使の原則」に記載されており、以下のURLからご覧いただくことができます。
http://www.fidelity.co.jp/fij/pdf/principlesofownership.pdf

フィデリティ投信の「コーポレート・ガバナンスと議決権行使の原則」(2006年より日本で公開)および日本版スチュワードシップ・コードに関してより詳細にお知りになりたい場合は、コーポレート・ガバナンス担当までお問い合わせ下さい。

スチュワードシップ責任を果たすうえで利益相反を管理するための方針

フィデリティでは世界各地のビジネスにおいて遵守すべき共通した「利益相反に関する基本方針」を策定、これを定期的に見直すことにより、フィデリティと顧客との間、また顧客の利益相反を適切に管理する体制を整えています。想定される利益相反は、各ビジネス部門の責任者への定期的な面談や研修、内部での検証等様々な方法を通じて把握されます。さらに「利益相反に関する基本方針」を効果的に実践するためのガバナンス体制が整えられており、四半期毎に開催される利益相反オーバーサイト・フォーラムでは期中に発生した重要な利益相反問題について検証を実施しています。また、新たに認識される利益相反や基本方針への違反、その他関連する法令諸規制等が議論されます。重大な利益相反が確認された場合には、「利益相反記録」が残されることになり、発生した利益相反に関する事実が報告・解決・記録されることになります。

全ての役職員は「利益相反に関する基本方針」、「行動規範」および関連する社内規則を遵守する義務を負っており、顧客の利益がフィデリティならびに全ての役職員自身の利益に常に優先することを認識しています。フィデリティと利益相反が生じる可能性のある議決権行使に関しては、利用する主要な外部リサーチ提供者の推奨に従って行使を行うか、かかる推奨がない場合には議決権を行使しないこともあります。(原則2.)

議決権行使と行使結果の公表に関する方針

フィデリティ投信では、コーポレート・ガバナンスに関する専任チームを設置し、運用部門と密接な連携を保ちつつ責任を持って議決権行使を行っています。この専任チームは、売買執行部門および運用部門とは「チャイニーズ・ウォール」で分離され、独立して業務を遂行しています。このため、投資先企業と密接かつオープンな対話を実施することが可能であり、企業が主要な戦略あるいは全社的な活動方針(コーポレート・イニシアチブ)を検討する初期段階で対話を行うよう促しています。

また、フィデリティ投信は、インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ杜(以下、「ISS」)から議決権行使・ガバナンス・リサーチ・サービスの提供を受けています。具体的にはフィデリティ投信の議決権行使方針をISSに提供し、実際の行使事務はISSがその行使方針に沿って行います。(必要な場合はファンド・マネージャーとの連携が行われます。)議決権行使に関しては、法令等の義務がある場合、または議決権行使による株主利益が、関連して発生すると見込まれる費用を上回ると期待される場合には、該当する全株式についてその議決権を行使します。また、投資先企業固有の状況や各国固有のベスト・プラクティスも考慮に入れています。さらに株主総会において否決されることもあり得る事案は、ただ株主総会に提出するのではなく、事前に株主と対話するように対象企業の経営陣に促しています。投資の規模によっては、議案に関する見解が当該企業のそれと具なる場合、早い段階で取締役会と議論し、その違いを解消・解決するように努めています。事前の協議が不調に終わり、会社提案に反対票を投じる場合は、企業側の経営陣に反対理由を理解してもらうよう常に努めています。株主議決権は、常に投資家の利益を最大化するために行使することとしています。(原則3.4.5.7.)

通常は株主総会に出席することはありませんが、場合によっては出席して議決権を行使することや、自社の立場を説明する声明を出すこともあります。

フィデリティでは、第三者を通じて極めて限定的な貸株業務を行っています。予め同意された限度でのみ貸し出された株式に関して特に重要議案がある場合には、議決権を行使するために貸株は返還されます。

議決権行使を含めたスチュワードシップ責任遂行状況の定期的な報告

フィデリティ投信では、機関投資家顧客から要請があった場合には、年次のガバナンスと業務に関する報告(投資先企業に対して行った対話や行動、スチュワードシップに関するより広範な臨み方についての詳細)に加えて、議決権行使状況に関する報告を定期的に作成しています。また、年に一度、議決権行使結果をフィデリティ投信のホームページ上(以下のURLご参照)に開示しています。(原則6.)
http://www.fidelity.co.jp/fij/pdf/disclosure.pdf

2014年8月
フィデリティ投信株式会社

Fidelity Worldwide Investment, the global investment management organization formed by FIL Limited and its subsidiaries including FIL Investments (Japan) Limited(together, "Fidelity"), is engaged in fund management activities around the world. This statement discloses how FIJ is in compliance with the Japan Stewardship Code.

Institutional investors should publicly disclose their policy on how they will discharge their stewardship responsibilities.

Fidelity pursues an active investment policy though portfolio management decisions, voting on resolutions at general meetings and maintaining ongoing dialogue with the management of investee or potential investee companies. This involves holding regular meetings to discuss specific results or events as well as a more informal dialogue incorporating site visits and other research initiatives. Our discussions with management cover a wide spectrum of topics that are aimed to improve corporate value and shareholder returns. Business Strategy, competitive landscape, capital management, and corporate governance issues are routinely covered in our meetings. Regular access to executive management is a key part of our investment process and we encourage management to provide regular updates to the market in order to enhance this dialogue as much as possible.(Principles 1.3.7.)

Fidelity maintains a network of fund managers around the world but most notably in Tokyo, London, Hong Kong, Singapore and Sydney. The fund managers are supported by a dedicated team of investment analysts who each cover specific sectors and markets. The analysts act as the hub for our contact with investee companies and are responsible for maintaining investment recommendations based on fundamental and proprietary research. Fidelity annually conducts a significant number of management meetings where we engage in on-going, detailed discussion with the same investee companies multiple times to measure progress of improving shareholder value. We do not impose top down investment views and our fund managers are responsible for their own investment and proxy voting decisions. Fund managers are primarily incentivized on the basis of the long term performance of their funds.(Principles 3.4.7.)

Our overarching objective is to deliver investment performance to our clients and in order to do so we seek a long term understanding of the anticipated financial evolution of all companies in which we invest. Our analysts will typically develop 3-5 year financial projections as well as have an understanding of likely value creation thereafter. Company meetings include both fund managers and analysts and focus on the drivers of long term performance although shorter term performance is also relevant in the context of satisfying ourselves that the longer term investment thesis is still intact. Our aim is not simply to invest in strong companies with good strategies, but rather to invest in companies that we expect to represent good investments for our clients and if a share price moves upwards this can be a trigger to sell a holding if the upside is no longer perceived to be attractive. However, the underlying investment thesis will typically a long term one.

FIJ's full policy on stewardship is contained in FIJ's Principles of Ownership which can be found here:
http://www.fidelity.co.jp/fij/about/governance/principle_voting.html

If you would like to learn more about FIJ's Principles of Ownership which were introduced in Japan in 2006 and our approach to stewardship, please contact the person in charge Corporate Governance.

Institutional investors should have a robust policy on managing conflicts of interest in relation to stewardship which should be publicly disclosed.

Fidelity has a documented policy for the management of conflicts of interest in its businesses around the world which is reviewed on a regular basis and is designed to ensure that conflicts between the interests of Fidelity and its clients or between clients of different types are managed appropriately. Conflicts are identified through various means, including regular interviews with the accountable business heads, awareness training and internal reviews. There is a governances structure in place to ensure the effective implementation of the Conflicts of Interest Policy and the Conflicts Oversight Forum meets on a quarterly basis to review any issues involving material conflicts occurring the previous quarter. These will include any newly identified conflicts, any breaches of the policy and any other relevant regulatory matters. A Conflicts Register is also maintained to ensure that significant conflicts have been identified, addressed and recorded.

All staff must adhere to the Conflicts of Interest Policy and the Code of Conduct and Associated Policies and they are made aware that clients' interests must always come before those of Fidelity or its staff. In the context of proxy voting, where there may be a conflict with the own interests of Fidelity we will either vote in accordance with the recommendation of our principal third party research provider or if no recommendation is available, we will not vote. (Principle2.)

Institutional investors should have a clear policy on voting and disclosure of voting activity.

FIJ maintains a permanent in-house governance specialist who work closely with the investment team and who is responsible for conducting our voting activities. Our governance specialist operates separately from the dealing and investment management teams and is protected by a Chinese wall. This facilitates a full and open dialogue with companies in which we are invested and we encourage companies to consult with us at an early stage when they are contemplating major strategic or corporate initiatives.

We subscribe to proxy voting governance research services from Institutional Shareholder Services. We have established a set of customized policies with our voting agent but all votes are cast in accordance with FIJ's voting guidelines after consultation with the relevant fund managers where appropriate. We will vote all equity securities where there is a regulatory obligation for us to do so or where the expected benefit of voting outweighs the expected costs. We will also take account of the particular circumstances of the investee company concerned and of prevailing local market best practices. We encourage boards to consult with investors in advance rather than risk putting forward resolutions at general meetings which may be voted down. Subject to the size of our investment, where our views differ from those of the Board we will seek to engage with the Board at an early stage to try and resolve differences. Where this is not successful and we decide to vote against a company, for all of our larger holdings we will generally ensure that management understands the reason for our opposition. Our guiding principle is that voting rights should always be exercised in the best interest of investors. (Principles 3.4.5.7.)

It is not our usual policy to attend general meetings but if circumstances warrant we will on occasion vote in person and may additionally make a statement explaining our position.

Fidelity operates a very limited stock lending program through a third party provider. Stock may be lent up to agreed thresholds and will be recalled for voting purposes when there is a vote of particular importance or sensitivity.

Institutional investors should report periodically on their stewardship and voting activities.

FIJ provides periodic voting reports, when requested, to our institutional clients as well as annual governance and engagement report which detail the activities we have partaken with respect to our investee companies as well as our wider stance on stewardship related issues.(Principle 6. )

We disclose our voting records on an annual basis and these can be found here:
http://www.fidelity.co.jp/fij/pdf/disclosure.pdf

August2014
FIL Investments (Japan) Limited