市場変動時における投資術 Vol.3 運用のプロによる投資
市場が大きく変動している時には、全体の動きが注目されますが、個別銘柄の運用成果も大きく変わることは認識しておく必要があります。例えば市場が下落する局面においては、業績のよい銘柄であっても下落することは覚悟しなければなりませんが、長期的には個別銘柄ごとに値動きの格差は大きくなります。日経平均は日本株式市場全体を表す指標として広く知られていますが、225の銘柄は、1970年以降ほぼ毎年変更されています。つまり、日経平均に連動させるためにはポートフォリオの中の銘柄を入れ替えなければならないということです。 市場に参加し続けることは重要ですが、業績のよくない少数の銘柄を入れ替えせずに持ち続けることは、必ずしも得策ではありません。下図は、2007年の年間パフォーマンスを比較したものです。TOPIX(配当金込み)では-14.7%だったのに対し、上位10社のパフォーマンスは+134.6%、下位10社では-77.8%でした。
・グラフは、過去における日本企業の上位10社と下位10社のパフォーマンスにどれくらいの差があるかを示しています。青線は各年の上位10社の平均値を表し、紫の線は下位10社の平均を示しています。赤線は全ての企業の平均値を示しています。計算には、TOPIX(配当金込み)
(出所:Bloomberg)暦年年次リターンを用いています。
・ 上記インデックスは、ある特定の金融商品を示すものではありません。諸費用、税金等は考慮されておりません。また、ある特定の株式ポートフォリオのパフォーマンスを反映するものではありません。 ・ 過去の実績は、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。株式への投資はリスクを伴い、個々の投資家が必ずしも利益を得られる保証はありません。
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「 プロの投資家にとって、勝ち組企業を発掘することはもちろん重要ですが、むしろ銘柄選択の誤りによる災難を最小限にとどめることのほうがより重要な仕事であると言えるでしょう。ファンド・マネジャーは皆、勝ち組銘柄を自分のポートフォリオに組み入れることには長けていますが、実は負け組の組み入れをどれほど抑えたかということが、平均的な運用者と優れたファンド・マネジャーの大きな差になるのです。」
-アンソニー・ボルトン-
アンソニー・ボルトン
Anthony Bolton
1979年、弱冠29歳でフィデリティが英国で初めて設定した「フィデリティ・スペシャル・シチュエーション・ファンド*」のポートフォリオ・マネージャーに抜擢。以来四半世紀にわたり同ファンドの運用を担当し、年率換算約20%という圧倒的な運用成績をあげ、大規模な株式ファンドに育て上げた。
*「スペシャル・シチュエーション・ファンド」は、フィデリティ・インターナショナルが運用する欧州の投資信託です。日本での販売は行っておりません。
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